2010.11.25

ORY @ NO.12 Gallery

秋晴れの清々しい午後。ウメモドキの赤い実が、真っ青な空に映えるのを眺めながら、お散歩気分でギャラリーへ。この日は、私が10年やっていた1枚革の専門店にいらしてくださっていたお客様で、いまでもお付き合いのある、谷口さんの個展にお邪魔してきました。彼女はORYというブランド名で、私と同じく、お一人でレザー小物をデザイン製作されています。

彼女からクリエイトされるものは、平面から立体。 同じものが様々なフォルムや線をみせる、そんな何次元もの視点で見る人の目を楽しませてくれる、そんな作品だな。といつも感じます。上はピンブローチ、下は折りたたむとBoxになるブレスレット。自分の感性で、好きなものを、好きなように作る。その事の難しさ、大切さを、今日も再確認する機会でした。

2010.11.2

talk about leather – 皮から革へ

皆さんは、「皮」と「革」。このふたつの漢字のもつ意味の違いはご存知でしたか? 私は以前、レザー(一枚革)の専門店を母としていたのですが、その仕事に携わる前は意識せず使っておりましたし、意味の違いもあまり考えた事がありませんでした。

レザーについて詳しい、一番身近な存在の祖父に当時聞いてみたところ、「皮っていうのは、ナメス前の状態のもの。革は、それと違ってナメシタ後の状態のものを言うんだ」。
そこで聞いた事のない言葉が。「ナメス・・・?」 「ナメスっていうのは、薬品を使って、動物から剥いだ状態のコラーゲン質の皮を、バッグや靴、お財布なんかに使えるように、こうした繊維質にすること。漢字で書くと、革を柔らかくするって書くんだ」 なるほど、【なめす—鞣す】。 「あとは靴って言う字も、革が化けるって書くだろ?」 なるほど!【靴】。 レザーについて、全く知識のなかった当時の私には、祖父と二言三言交わすだけでも、沢山の知識や言葉が返ってきました。

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