2010.1.8

箔押し-Circles-

2010年初めてのBlogは箔押しのお話しです。製本に引き続き、友人や知人に「箔押しを習っている」と話すと、きまって「?箔押し??」という反応が返ってきます。私もまだまだ技術や知識共に習得段階で、広く深くお話する事が出来ないのですが、今回は箔押しのお話の第一弾として、道具と現在習得中の技術をご紹介致します。皆さんは革の本やアルバムなどの背のタイトルの文字が、ゴールドなどで押されているのを見たことはありますか?大抵、量産の本や商品には、機械による印字が主ですが、元はといえば一文字一文字、道具と熱、そして手を使って押されていたのです。現在でも、本のタイトル、表紙や背の装飾、商品にイニシャルを入れたり。と、色々な場面で使われている伝統的な技術です。

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こちらは金箔を使って、直線、カーブ、そして円のデザインを箔押ししたものです。実はこの円、この〇のデザインをポンっと押しているのではなく、いくつものカーブの連なりで描いています。

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こちらはフェールと呼ばれる熱ゴテ。このように様々な角度のカーブのフェールがあり、円の大きさによって使い分けながら仕上げていきます。そうなんです。気の遠くなるような作業です・・・。

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