3月 22, 2012

色をいただく ~浅春~

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染色家の志村ふくみさん著「色を奏でる」より。『まだ粉雪の舞う頃だった。小倉山のふもとの方まで行った時、桜の木を切っている老人に出会った。その桜の枝をいただいて帰り、炊き出して染めてみたら匂うように美しい桜色が染まった。染場中なにか心までほんのりするような桜の匂いがみちていた。』 『花を咲かせる前に私がいただいてしまったのだと思うと、ああ、あの色こそ桜の精なのだと深く思い当った。』

『花びらから美しい桜色を染めるのではなく、あのゴツゴツした皮や枝から。木全体の一刻も休むことのない活動の精髄が、桜の花びらの色となるのだから。』

その言葉を受けたあとに見る、冷たい空気の中のたくましい幹や枝は、ほんのりと、淡いピンク色に目に映るようになりました。Lopiは、次の展示販売に向けての構想、準備が少しずつスタートしました。

3月 14, 2012

おかえりprojectが新聞で紹介されました

Filed under: NEWS — lopinotebooks @ 2:38 PM

フランスの製本家シュン・エヴラール(Sün Evrard)さんからの提案で、私が所属している東京製本倶楽部運営により、被災地の瓦礫の中から発見される写真を納めるアルバムを創作して贈る、というプロジェクトが開催されることに。Lopiも参加いたしました。こちらが贈ったアルバム。Project詳細はこちらをご覧ください。

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